健康一口コラム
柿が赤くなれば医者は青くなる (平成28年9月作成)
このことわざには「柿が実をつけて赤くなる頃は、気候がよく、病人が減って、医者が困る」と言う意味があるようです。
柿だけではなく、秋頃は、みかんや、ゆずなども、実をつけて色づき、食べ物が豊富で、過ごしやすくなるので、病人が少なくなるということのようで、 秋の過ごしやすさを言っているようです。
10月1日よりインフルンザワクチン接種が始まります。
11月ごろより混み始めますので早めの接種をお勧めします。
『夫婦フーフー日記』
『夫婦フーフー日記』は2015年5月30日に公開した映画で、夫役の佐々木蔵之介さんと妻役の永作博美さんが結婚、1か月後に妻が妊娠、しかしその後に大腸がんの診断を受けつつも長男を出産します。
妻は亡くなりますが、ユーレイとなって夫の前に現れ育児に奮闘する日々が続くノンフィクションとフィクションが半々の笑って泣ける!感動のコメディ映画です。
ここで映画のなかの妻がもし検診を受けていればもう少し早く病気が分かったかもしれません。
現在女性のがんの死因の第1位は大腸がんです。毎年およそ10万人が発症しているといわれていますが、早期に発見されれば、ほぼ100%治ります。自分のためだけじゃなく、大切な人のためにも検診は大切です。
映画『夫婦フーフー日記』:http://fu-fu-nikki.com/
妊娠を考えておられる方や妊婦・授乳婦がインフルエンザワクチンを接種する意義は?
妊娠中の母胎は胎児という一種の外来抗原を寛容するために、免疫機構に変化が起こり、非妊娠時に比べ感染性に罹りやすくなっています。さらに、妊娠初期ではつわりによる体力低下、中期以降では、子宮の増大に伴う横隔膜の挙上(きょじょう)と胸郭の側方への拡大、一回換気量の増加、必要酸素量の増加による肺への負荷、循環血漿量の増大による心臓への負荷が加わり、心肺機能の低下が示唆されています。
これらのことにより、妊婦のインフルエンザ感染症は重症化する傾向にあり、積極的なワクチン接種が世界的に勧められています。
低ニコチンタバコって、普通のタバコよりましなの?
低タールや低ニコチンと呼ばれる「軽いタバコ」ですが、「普通」のタバコを吸ってるよりはまだ健康にましだと思っている方も少なくありません。 でもこれは間違いです。タバコの中身(有害物質)は皆同じだからです。
「軽いタバコ」はフィルターの側面に、空気穴がたくさん空いていて、煙が薄まるように作られています。タバコの箱の横に表記されているニコチン、タール量は測定機に一定量の煙を煙を吸い込ませて計った値です。 穴の数が多いほど煙の量が薄まるため、測定値が小さくなる仕組みです。
しかし、実際吸うときは、薄まった煙を大量に吸い込むだけで、体内に入るニコチン・タール等の有害物質の量は変わりません。また、薄まった煙は深く吸い込みやすくなるため、肺の奥に出来る肺がんになりやすいと言われています。
「禁煙への近道」
健康のために、タバコの本数を少しずつ減らそうと努力する方もいらっしゃいますが、、、、これはお勧めできません。
節煙して吸う感覚が長くなると、イライラ等のニコチン切れ症状が強くなります。そして、やっと吸えた一本を深く吸い込んだりして無意識に大量のニコチンを摂取しようとします。すると、タバコが余計おいしく感じられて、ますますタバコから離れれることが出来なくなります。
節煙が続かず、挫折してしまうと、出来ない自分へのあきらめとなりますので、「徐々に」ではなく、「キッパリと」吸うのをやめることこそ、禁煙への近道です。当院で治療してみてはどうですか!